文春文庫
1985年に刊行された文庫の新装版
2010年9月 新装版第1刷
解説・児玉清
373頁
NHK・BS時代劇の原作
TVに比べて原作は“大人”です
単行本が出たのが1980年
35年前、日本人は今より“大人”でした
さらに江戸時代は低年齢で“大人”になることが当たり前でした
TVの影響が大きかったようで、少し違和感を感じながらの読書となってしまいました
別の物として受け取るべきでしたね
北町奉行所の定町廻りの同心である神谷玄次郎
一流の剣の使い手で、推理力も抜群、卓越した勘と閃き、鋭い洞察力で犯人を追い詰めていく
難点は、真面目に奉行所に出勤しないという勤務態度と、小料理屋のおかみと懇ろになっていて居候を決め込んでいるという生活態度
だから出世は出来ないのは当たり前
しかし、そんな外れっぷりが読者には楽しいものです
暢気に暮らしている、かのように見える玄次郎に見え隠れする孤独の影
そんなところも読者の心を掴んで離しませんね
解説の児玉清さん
『週間ブックレビュー』で藤沢周平さんについて熱く語っておられたのを思い出します
訃報を聞いた時は本当にショックでした
残念なことに、その後暫くして『週間ブックレビュー』の放送も終了してしまいました
現在、NHK夜7時土日祝のニュースメインキャスターの守本アナがアシスタントを務めておられましたね
守本アナの多読と的確な感想と総括に感心したものです
NHKさん、もう一度あのような番組を制作してください!
お願いします!