2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョナサン・キャロル「木でできた海」

主人公は架空の町・クレインズ・ヴューの警察署長、フラニー・マケイブ、47歳 元不良少年 駐車場で拾った犬が死ぬ 森へ埋葬してきた翌日埋葬したはずの犬の死骸を車のトランクで発見 派手な喧嘩で有名だった夫婦が忽然と姿を消す 或る夜一人の青年がフラニー…

「小説新潮」編集部編「眠れなくなる夢十夜」

阿刀田高 あさのあつこ 西加奈子 荻原浩 北村薫 谷村志穂 野中柊 道尾秀介 小池真理子 小路幸也 漱石の「夢十夜」から100年 現代の作家たちが競演する恐ろしくも美しい瞼の裏の十夜のお話 これらの作家さんの中でよく読むのは 西加奈子さんと荻原浩さんだけ…

前略おふくろ様

今晩10時からケーブルテレビで放送していました ショーケン 若い! 坂口良子さん 梅宮辰夫さん 室田日出男さん 今は亡き 川谷拓三さん 田中絹代さん 滅茶苦茶懐かしい! 今はこういうドラマ 流行らないんでしょうね~ 好きだけどなぁ って 昔、ショーケンが…

堀江敏幸「ゼラニウム」

この堀江さんは随分リラックスしてる! 中年オヤジの妄想が暴走している、とまではいかないけれど 堀江さんも男 堀江さんの美しい文章が好き、という方 ちょっと失望しちゃうところもあるかな 帯より 水と女と静謐なユーモア 日常の揺らぎを転写する あたら…

池上永一「シャングリ・ラ」

地球温暖化防止のため森林都市に生まれ変わる東京 しかし そこは理想郷ではなかった 登場人物達は不死身か?という大活劇の繰り返しにウンザリ 環境問題 炭素経済社会についてもっと掘り下げて欲しかった 主人公は自身がクローン人間だったことについて思う…

沢村凜「ヤンのいた島」

最初の1頁で 池澤夏樹「マシアス・ギリの失脚」を思い浮かべます マシアス同様、南の海に浮かぶ島の開発問題、先住民問題、環境問題を取り上げていますが マシアス以上にファンタジックです 想像上の生物・ダンボハナアルキが生息しているといわれているZ国…

西加奈子「うつくしい人」

いつもいつも周囲の目を気にして細心の注意を払いながら生活していた百合 裕福な親の庇護の元、家賃12万円のマンションに一人暮らし 会社で上司に仕事のミスを注意されて泣き崩れてしまい退職 ファッション雑誌で見つけた瀬戸内の島のホテルへひとり旅をする…

松本清張「或る「小倉日記」伝」

短編が12編収録されています 「或る「小倉日記」伝」 「菊枕」 「断碑」 これらは実在の人物をモデルにしたものであるが作者の強い自己投影があるとのこと 才能や能力があるにも拘らず境遇や環境により世に認められない者の不遇の生涯を描いている 「石の骨…

お雛様

ちっちゃなお雛様 玄関に飾りました 春ですね~

丸谷才一「女ざかり」

南弓子 45歳 「新日報」の新任論説委員 弓子が書いた論説が物議を呼ぶ 政府の圧力により配置転換を告げられるが 母、娘、伯母など周囲の人間に助けられながら強い意志で理不尽な圧力と闘う 圧力との攻防 情報収集 その辺りは面白いとは言えないし 伯母と首相…

丸山弥生「つい心がかたくなになったとき読む本」

毎日を自然体に楽に過ごせるヒントが詰まっています あ~,あるある そうなんだよね~ いつかどこかで聞いた読んだ内容が殆どだけれど 改めて読むと納得の数々 しかし 納得しながらも、周囲の人との関係の中で、むぅ~っとなること屡ですよね どうにもならな…

夏目漱石「門」

宗助と御米とは仲の好い夫婦に違なかった一所になってから今日まで六年程の長い月日をまだ半日も気不味く暮らした事はなかった言逆に顔を赤らめ合った試は猶なかった二人は呉服屋の反物を買って着た米屋から米を取って食ったけれどもその他には一般の社会に…

荻原浩「噂」

最後の一行 あまりの衝撃に絶句! ミリエルという香水を売り出すための販売戦略のひとつとして創作された都市伝説 レインマンが出没して女のコの足首を切っちゃうんだ でも、ミリエルをつけていると狙われないんだって 噂はどんどん広まり香水は大ヒットする…

奥泉光「神器 軍艦「橿原」殺人事件」

上巻の帯 昭和20年、軍艦内で起きた変死事件の謎を解く鍵は平成の日本に隠されていた ミステリー、軍記、そして純文学 ジャンルを超えた大作、刊行! 下巻の帯 錯乱する兵士達を襲う新たな謎 大海原を進む「橿原」の真の使命とは? 戦時下の軍艦艦底で次々と…

村薫「マークスの山」

警察小説 刑事小説 ということらしいですが なんか違う 文学作品を読み切った後のような満足感 次々起こる殺人事件 警察も掴みきれない犯人の動機 確固とした動機は最後まで明らかにされず というかそもそも動機は無かった? 真っ当な警察小説を求める人には…

本郷陽二「言えそうで言えない敬語」

常にお手元にどうぞ! 様々なシーン別にNG表現とOK表現が示されているのでわかりやすいです ついつい使ってしまう サ入れ言葉 間違い敬語 過剰敬語 役に立ちます!

白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」

白石ワールド 人に薦められる? ごく限られた人にしか薦められない 例えば、私の生き様をうんと近くで見てきた人とか、同じ苦しみを体験をした人とか 主人公は週刊誌の編集長カワバタ 政治経済 宗教 病気 家族、愛人 カワバタの周辺の問題をカワバタの言葉と…

小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」

伝説のチェスプレーヤーリトル・アリョーヒンの密やかな奇跡美しい文章で語られるストーリーは場所や時間がはっきりしない不思議な雰囲気の中でもリアリティに溢れていて読者を厭きさせない唇を持たずに産まれてきた少年少年の友達はどこへも移動しない人ば…

映画・ゴールデンスランバー

面白かった!ほぼ原作通りキャスティングもバッチリです無表情で幽霊みたいな警察の人間たち佐々木役の香川照之さん大男・小鳩沢役の永島敏行さんキルオ役の濱田君印象深かったです彼も伊坂幸太郎原作作品には欠かせない存在になってきましたね主役の堺雅人…

三砂ちづる「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」

一般的に「オニババ」と女性を揶揄するような内容ではなく、女性の身体 月経、出産、セックス、更年期等について書かれたもの 早めに結婚して子供を産んで夫と仲良く暮らせば「オニババ」と呼ばれるような枯れた女性にはならない、みたいなことを強く語って…

江戸川乱歩「三角館の恐怖」

「青銅の魔人」 「虎の牙」 明智探偵&少年探偵団が活躍 この2作は読み応えがありました 面白かったです 「断崖」 正当防衛の結果の殺人 特に斬新なトリックがあるでもないありきたりの短編ですが こういうのが結構好きです 「三角館の恐怖」 アメリカ作家ロ…

宮部みゆき「あかんべえ」

江戸・深川の料理屋「ふね屋」 ふね屋の12歳の娘おりんは高熱で彼岸の手前まで行って以来「ふね屋」に住みついている亡霊が見えるようになる お化けが出る料理屋という噂で店の将来は真っ暗 そんな折、頑張って働いていた母親が寝込んでしまう この場所で昔…

アンドレイ・クルコフ「ペンギンの憂鬱」

訳・沼野恭子 ソ連から独立した直後、犯罪が横行しマフィアが暗躍する過渡期の都市キエフ 恋人が去り、独りぼっちになってしまったヴィクトルは、動物園で飼えなくなった皇帝ペンギンをもらってきた ペンギンの名前はミーシャ、憂鬱症らしい ヴィクトルは売…

浜田久美子「森の力-育む、癒す、地域をつくる」

森と人は関わることで共に健やかになってゆく 手入れ不足による人工林の荒廃や後継者難の林業など、日本の森が抱える問題を越えて活路を見出そうとする人々は森に何を見ているのか 森の幼稚園、森林セラピー、地域材利用活動、森林バイオマス、木造建築技術…