2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

樋口裕一「頭のいい人は「短く」伝える」

だいわ文庫2011年1月 第1刷発行213頁 コミュニケーションについての様々な誤解が話をダラダラ長くわかりにくくしている話を整理するポイントはたった4行にまとめること 自分の意見を的確に相手に伝えることが出来る人は相手の意見も理解できるコミュニケー…

町田純「カワカマスのヴァイオリン」

未知谷1999年4月 初版発行135頁 ある年の夏の終わり芝草に覆われた丘の頂に座ったネコのヤンの耳に聞こえてきた不思議な音ギー、ギー、ギーコ、ギーコ、ギィー、ギィー不思議な音の源はカワカマス君の奏でるヴァイオリンだった 再会したヤンとカワカマス君…

森沢明夫「夏美のホタル」

角川書店2010年12月 初版発行306頁 公開間近「津軽百年食堂」の原作者、森沢さん読むのは津軽に続き2冊目前作同様温かさに満ちた(しかし物足りなさも残る)作品です 写真家志望の相羽慎吾どんどん先に進む友人たちに比べパッとしない自分に自信を失いかけて…

大森望編「不思議の扉」

角川文庫2010年2月 初版発行278頁 古今東西の短編小説から不思議な味わいの傑作を集めたアンソロジーシリーズテーマは「時をかける恋」 梶尾真治「美亜へ贈る真珠」時間の流れる速さを八万五千分の一にしたタイムマシンに乗る若者と、外から見守るだけの彼…

ナム・リー「ボート」

訳・小川高義新潮クレストブックス2010年1月 発行354頁 ナム・リー1978年ベトナム生まれ1979年インテリだった両親とともにボートピープルとしてマレーシアの難民キャンプを経てオーストラリアに渡る奨学金を得てメルボルン大学に入学、卒業後に法律事務所勤…

映画・英国王のスピーチ

原題 THE KING'S SPEECH 2010年 イギリス・オーストラリア ただただ良かった! これこそがアカデミー賞にふさわしい作品といえるでしょう 現・エリザベス女王の父君 ジョージ6世が吃音の問題を克服、心の傷を癒し、望まぬ即位であったものの立派な国王とな…

季節は

確実に進んでいますね 我が家のベランダも少しずつ花が増えてきました 被災地の方々にも一日も早く本当の春が訪れることを祈っています

ゴッホ展 こうして私はゴッホになった

名古屋市美術館 2011/2//22~4/10 混雑を予想して早めに家を出ましたが入館してすぐ長い行列状態 う~ん じっくり見るためには我慢我慢 2月半ばでしたか『日曜美術館』でも取り上げていましたね 面白い展示がありました 名作「アルルの寝室」を再現した部屋…

和田秀樹「「がまん」するから老化する」

PHP新書2011年2月第1版第1刷、第2刷248頁 概ね予想通りの内容でした ・若返る日本人サザエさんの父親、磯野波平は54歳、母親、ふねは48歳の設定だそうです連載が始まった昭和26年頃には違和感もなかったそうですが今聞くと驚きです最近のCMで見るようにお二…

宮部みゆき「返事はいらない」

新潮文庫1994年12月 発行2010年1月 46刷解説・茶木則雄276頁 読んだよ!って誰かに話したくなる宮部さんを読んだ後はいつもそうなります 6編の短篇集印象に残ったのは 「裏切らないで」死体となって発見された若い女性彼女はカードや借金で買い物をし、派手…

梨木香歩「渡りの足跡」

新潮社2010年4月 発行186頁 北海道、カムチャツカ、長野などへ出掛け、バードウォッチングをしながら、渡り鳥たちの旅路と生と死に思いを馳せ、さらに移民に代表されるように人間にも渡りがある、と考える自然と鳥と人間を見つめたエッセイです 最後の数行…

荻原浩「さよならバースディ」

集英社文庫2008年5月 第1刷解説・北上次郎375頁 最近の作品は不満が残るものばかりだったのですが、本作はそれらよりは満足が得られました 銀行、役所、一般企業などの内部のドロドロを上手く描く荻原さん本作では、大学、学会の不条理を軸に、その中で自分…

レオニード・ツィプキン「バーデン・バーデンの夏」

訳・沼野恭子新潮クレスト・ブックス2008年5月 発行227頁 ドストエフスキーの妻アンナの書き残した日記を手に冬のロシアの旅を続ける「私」「私」の見ている風景、「私」の心情を読んでいたはずなのに、いつの間にか100年前の夏のフェージャ(ドストエフスキ…

小川洋子「ホテル・アイリス」

幻冬舎文庫1998年8月 初版発行2007年4月 10刷発行249頁 17歳の美少女と初老の男の「SM愛」を描いた衝撃の問題作究極のエロティシズム 小川洋子さんだから、この内容でもただの官能小説に終わらないのでしょうわかる人にしかわからないものなのかもしれませ…

福岡伸一「ルリボシカミキリの青」

文藝春秋2010年4月 第1刷238頁 分子生物学者の最前線で研究活動を続ける一方で難解な概念を一般読者にもわかりやすく解説した著作を多く発表している 数年前ですがSSHで母校に講義にいらしたことがあったり私もお気に入りの名古屋駅前の三省堂テルミナ店(今…

映画・再会の食卓

原題 APART TOGETHER(團圓) 2009年 中国 1949年2月、内戦のため結婚一年で上海と台湾に離れ離れになってしまった妻・ユィアーと夫・リウ・イエンション リウが40年ぶりに台湾から帰ってくるという手紙が届く しかしユィアーには既に新しい家族がいた 現夫…