いつもいつも周囲の目を気にして細心の注意を払いながら生活していた百合
裕福な親の庇護の元、家賃12万円のマンションに一人暮らし
会社で上司に仕事のミスを注意されて泣き崩れてしまい退職
ファッション雑誌で見つけた瀬戸内の島のホテルへひとり旅をすることにする
(勿論、親のカードを使って)
他人の苛立ちに敏感で、『重さ』を感じてしまう
自意識との葛藤
日々の生活の息苦しさ
対人関係の脅威
恋人とは長く続かない
32歳独身
前半は読むのが辛かったけれど
後半からは百合が自分を守っている殻をぶちこわして、自分を囲っている塀を乗り越えていく様が爽快でした
それはそれで痛々しかったんですけどね
人は誰も多少はあれど百合のような苦しさを抱えて生きていますよね
西さんを読むと
いつも
苦しいことや悲しいこと
自分だけじゃないんだって強く励まされます