三浦しをん「格闘する者に○(まる)」

 

新潮文庫

2005年3月 発行

2012年4月 11刷

解説・重松清

269頁

 

 

三浦さんのデビュー作

2000年、24歳の時の作品です

 

マイペースな女子大生・可南子が直面する就職戦線

漫画が大好きだから漫画雑誌の編集者になれたらな、という発想で何社か出版社に挑戦するも内定はもらえず

 

可南子と友人の就活に対する姿勢は私の世代には普通だったと思いますが三浦さんの世代では少数派なのでは?

就活を勝ち抜く為のハウ・ツー本を読む必要を感じていない

「その気が無いのなら、まぁね~」って

会社に選ばれる、より会社を選ぶという意識が強いかしら

就活に関しては、おそらく三浦さんの実体験がかなり含まれているものと思われます

体験したことへの怒りや批判も勿論

 

可南子の父親は政治家で、家はかなり裕福且つ複雑

恋人は70歳過ぎの書道家

現実にはどうか、と思われる妄想世界も読んでいくうちに受容れてしまいました

 

 

可南子の弟が家出をして、山村の林業従事者のところにいた、という部分があります

既にこの時には「神去なぁなぁ日常」のベースが出来ていたのでしょうか

 

デビュー作からしてこの出来

将来は約束されていたようなものですね