江戸川乱歩「魔術師」

手品師も、見物を余りに恐怖せしめることを憚ったのか、解体の残虐場面は、瞬く間に終って、次には、陽気な、美人組立て作業が始まった
突如として起る、下座の華やかな行進曲
そのジンタジンタの楽隊に合わせて、道化師は、身振り面白く、舞台一面に転がった人形の首や手足を、拾っては、椅子の上の胴体へと投げつけるに従って、足は足、手は手と、元の場所へ、ピッタリと吸いつく、見る見る、バラバラの五体が一つに纏って行くのだ


なんという表現でしょう

大時計の針に頸をしめられる
煉瓦の壁で人間を生き埋めにする
など
どこかで読んだようなプロットがそこかしこにありますが
結構軽く面白く読めました

この話で、明智探偵の将来の奥様が初登場したのでした